人生で(学校行事を除く)初めて海に行きました、もちろん一人で。遊泳が禁止されている海の平日における来客数など、たかが知れています。寝転びながら泣いたって、誰も気付きません。波の音が全てを掻き消してくれます。似合わない街に行きたくて、「恋人の聖地」の異名を持つ海岸を選びました。ハート型のモニュメントがちゃっかり設営されていたので、当たり前に素通りしておきましたね。6時間は一瞬で、海はただただ広かった。水平線って本当にびっくりするくらい真っ直ぐなんですね、知らなかった。許しも諭しも脅しもなく、純度の高い孤独と対話している気分でした。夜中の強い潮風と高波は、私をしっかりと嬲ってくれた。誰にもバレず、美しく生きようと思った。
どうしても行きたいライブが今日あって、そこに行くためにはある程度元気である必要があって。弱音を吐きたい気持ちをグッと堪えて、お祭りに対する称賛のみを吐けますようにと。今日に向けて地道に心を整地してきたつもりだったのだけれど、あまりに色々起こり過ぎて戻り切らなかった。最近、父親が蒸発した理由が痛く分かってきてツラい。母親は私とほぼ正反対の人だ。特別不幸ではないが、幸せでもない箱。打開するもしないも私次第。だからどうしても、訳の分からない行動を取りたくなった。引きこもりの私が一人で海に行くなんて、余裕で奇跡ですよ。浮遊する心と分裂する言葉、命の限り落ちてやる。
うみのて - SAYONARA BABY BLUE (MV) - YouTube
最終的に、こればっか聞いてました。初めて出会った海にまつわるバンド。映像作品としても極めて美しいMVなので、知らない人は是非見てみて下さい。この女優さん、今どこで何やってるのかな？幸せならなんでもいいな。私の場合、SAYONARA LITTLE BOY BLUEになります。とにかく、初めての海だった。落ちれば落ちるほど加速するドキドキのときめきに終止符を。例えあなたが私のことをもう好きじゃなくなってしまったとしても、私は変わらず愛してるよ。
とある女の子のことを思い出した。鋭くて脆くて優しくて不器用だった女の子。この子が大切にしていたバンドのライブに、今は私が通っている。その子のためじゃなく、私のために。何が本当かは知らないし、知りたくもない。だけど私は、忘れてなんかいないよ。あなたのツイートが好きだった。隠しきれない濁った優しさが鋭い言葉に滲んでいた。私はあなたの見るはずだった景色を、可能な限り見届けたいと思っている。あなたは怒るだろうね、他人を使って気持ち良くなるなって。SOSに気付けなかったの、結構悔やんでるんだ。直接会ったことも無かったけれど、言葉の重力にとてつもない説得力を纏った人だったから。実は生きてたりするのなら、ライブハウスで会えたらいいな。なんで気付いちゃったんだろう、気付かなけりゃ良かった。バンドのファンはキモいって言ってたもんね、そりゃそうか。愛はあまりにも難し過ぎる。何も言わない、何も言えない。
Hitsujibungaku "Step"（Official Music Video） - YouTube
Overt The Party,Over The Summer,Over the ...
