mellow as hell

この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ

0704_夏か、思惟

純粋に暑くて文章を書けなかったのと、暗い話しか書けそうに無かったのと。ザラつく生活、君に/あなたに/お前に届くな!

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私がコピバンした箱で、本家がライブをするという神回に出くわせてしまいました。しかも私たちが先(何様?)、というか私が4年間ライブ(コピバン)させていただいていた箱。バーカン先輩やったし、ウケた。全国各地にライブハウスなんか(この「なんか」はバカにする意図で使ってないよ)いっぱいあるのに、凄く偶然に被った。彼ら(バンド)にとっては初神戸だったらしいし、そのライブハウスは今月末に無くなってしまう。野暮を承知で言うならば、運命的ですね。これもただの偶然に過ぎないのですが、1曲目のHallelujahが私の目指した表現そのもので、酷く驚いちゃいました。リードギターアルペジオ、前聞いた時はセーハでは弾かないって言ってたのに、弾いて居たのを確かに確認しました。(追記:今ギター弾いて確認してみたんですけど、やっぱ弾いてたと思う。なんなら別に弾いてなくても良いし。)コピー、間違えてなかったみたいで良かったです。嬉しくって静かに泣いた。私の人生と彼らの船が、静かに一瞬すれ違えた気がしました。彼らの揺らした水面の美しさに勝手に感銘を受けただけなのに…、幸せな勘違いはいっぱいした方がいいんでしょ?バカ女を本気でしてんのよ、こっちは。ちなみにこのコピバンの名残りは、彼らがもう一度名古屋でライブすることによって完結します。私は鴨や、舐めんな、見に行くぞ。

初めてセトリ貰ったから、楽器類大集合ブースに飾ってる。流石にキモいか。知らんフリ頼むわ。

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何でインディーズバンドにそんなに熱を上げられるのかと色々な人から尋ねられます。以下(多分)理由。

①同じ時代を生きている(同じ地域だと尚更)人間の感性と表現に興味があるから。②自分が好きになるアーティストの楽曲は、彼ら/彼女らのルーツをいいとこ取りした状態だと思っているから。③私のルーツに過去のレジェンド級ロックバンドがほぼ無いから。というか、これから出会いに行くんだよ!④そもそも、バンドの規模に興味がないから。⑤私にバンドをする才能がなかったから。

要するに、「自分の人生を切り開く上で必要な輝きがそれらに内包されていて、しかも最善のタイミングで出会えちゃったから」ってだけなんですわ。勝手に祈りを託してますしね。私の無念までも笑い飛ばして踏んづけてって欲しい、知らんけど。せっかく創り出された洗練された芸術たちは、多くの人に届くべきだと思う。これは私の願い。…そもそも、好きに理由なんか必要ないですよね、本当に笑っちゃう。でも、私は理由を付けないと好きに成れないんです。憐れな生命体だとバカにでもしておいて下さいな。

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執念で祈ってる人間が一番美しいと思っていて。それを芸術で(音楽で)している人たちに魅力を感じます。バンドって面白くないですか?だってめっちゃコスパ悪いんですよ(すみません…)?無機質に要約したら数(十)字で表すことの出来る感情を拡張した詩に、音と拍を宿して情景や温度まで伝えようとする行為。普通に正気の沙汰じゃない。ライブでは更に、前段階で作成した完成品としての音源があるのにも関わらず、それをわざわざ生で、その都度演奏して提供しようとする。とってもとっても狂っている。興味の無い人からしたら一見マイナス要素に思えるであろうこの"手間"(強い言葉で言うなら"無駄")こそが、尊いし美しいと思ってしまうのです。ビジネスに成りにくい・成れない・成らない部分にこそ面白さが凝縮されている。同じように、音を鳴らしている時に一番輝ける人たちのことが、とっても大切です。各パートの好きとこだわりが最強のバランスで拮抗する音楽が好き。「音楽がなきゃダメ」くらいの人間が発する約30分間が一番美しいんだってこと、大森靖子ちゃんさんから教えてもらってたしね。確かに、その通りだった。

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【MV】Hue's『umi e umi e 』 - YouTube

この曲が今の私の状況とリンクしてるなって思ったんです。私は去年くらいから様々なものに別れを告げて、生き方をガラッと変え出したんですよ。変わらないために、大きく変わることを決めました。その覚悟の瞬間に似ている。このタイミングで「涙で海が出来る」ことに気付かせてもらえて、本当に良かった。よくある表現なのかも知れませんが、初めて身体に染み込んできたんです、この音楽で。今までの涙が海に成るのなら、全て許せる気がします。勿論、これからの涙だって。そうやって、涙で出来た海で"笑みを浮かべながら"生きていきたい。恐らく私は冷めた言葉の雨を降らせる側の人間でもあるんですけど、それでもこの楽曲が大事なんです。彼らの再生は著しくて凄まじくて猛烈で、私もそう在れたらなと思っています。生まれた意味を持ちよって、これからの日々を讃え合うストーリー。

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銀杏BOYZ - GOD SAVE THE わーるど (Music Video) - YouTube

先日keisuke kandaの発表会(展示会)に行ったんですよ。神田さんは何故か私のことめちゃくちゃ覚えてくれていて、いつも近況(生活やハマってるカルチャー)を尋ねてくれます。私より各ジャンルに精通してる知り合い絶対(100%)居るのに…。大阪で一番勢いのあるバンドを聞かれたので、Hue'sのALMA(YouTubeのlive film)をおすすめしました。神田さんが本当に聞いているかは分かりませんが、見たら絶対気に入ると思います。あの映像作品はあたたかい前衛芸術ですよ…。会場BGMで羊文学とPK Shampooが流れていたので、結構確信してますよ。Hue'sの綴りに興味を持たれてたんですけど、私も彼らに惹かれたきっかけがソレだったので、ドキッとしましたね。fuseじゃなくてhue's。「ここに痺れるよね、まず!」っていう話が出来てかなり嬉しかったです。来年の発表会のBGMに彼らの音楽が入っていたらいいなって心から思います。彼らからしたら神田さんは"知らない有名人"かも知れませんけど、私が面白いと思える世界にしたいのでね。別に向こうから聞かれただけだし、これくらいは良いよね?

 

ついでに少し私の話を。

神田さんはいつも、私の感性や言葉を真正面から褒めて下さいます(ありがてえ)。先日遂にオシャレと言っていただいたので、私は多分本当にオシャレです、認めます(?)。確かに存在する"垢抜け無さ"がkeisuke kandaの良さだと思っているので、(想定されたニュアンスでは)似合っていないということになりますが…。背伸びして着ているという自覚はあるので、全然大丈夫です。流行りと自分流のミックスが上手いらしい、うれしー。それはそうと、あなたは先駆者に成るべきだと言われてしまいました。ファンを作っていくべき側の人間だから、人脈を増やして行動した方が良いよって…。私はそれが一番苦手で、あり得ないくらい手こずってるんですよね〜。「いつか一緒に仕事が出来たら面白くて素敵ですね。」という挑戦状までいただいたので、私はちょっくら頑張らないといけない様です。何を頑張るのかはまだ見えてないんですけどね〜。フアン。